ひっそりヲタなはなし。 えば熱復活中(ミサ加持限定)。
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返事が出来ない
でも間違いなく加持くんの声だった
社交辞令の声も今みたいなプライベートの甘い声も...
加持くんの声はもうきっと記憶から消される事が無いだろう
どんなに忘れようとしてもあの声は
昔より低く通る声になったけれど
わたしの中から追い出す事が出来なかった物の1つだった
勇気を出して一瞬顔を確認したけれど目を合わす事も出来ない
それにしてもよくエレベーターで加持くんと乗り合わせる
待ち伏せでもされてるのではないかと思う位だ
2人っきりになることはそんなに多くはないけれど
...けど
この前もエレベーターで鉢合わせして
あんなこと...
なんでキスなんてしちゃったんだろう
いやあれは殆ど無理やりだったし
わたしの意志に反してだし
徹夜で勤務している最中だったし
決戦前で緊張気味だったし
ぐるぐると言い訳みたいな状況を並べてみても
あの時加持くんが言った
『君の唇は嫌と言ってなかったよ』
って言葉が頭から離れなかった
だいたいなんでキスなんかするのよ
いろんな女のコ引っ掛けてるんだろうから
面倒なあたしなんかわざわざ言い寄る必要も無いクセに
それともあたしにそんなに隙あった...のかな
思い出すだけで顔が赤くなりそうで
わたしは慌てて違うことを考えようとした
彼が帰国してからわたしは極力接する機会を避けていた
元カレ意識し過ぎだよってあちこちから言われ
会社の同期会とか大学の同窓会とか幹部の集まりとか
海外勤務の同期が帰ってくるとすぐ連絡網が回るせいもあって
遠慮なく飲み会の誘いが来る
『日本人って何時まで経ってもこういう繋がりを好むようね』
わたしは苦手だけど...とリツコは苦笑いする
この美しい友人もわたしと同じ様に飲み会には参加してなかった
『でも大人数は苦手だわ...ミサトとなら時間が合えば付き合うわよ』
わたしはそんな言葉に嬉しくなってしまうのだけれど
『その時はリョウちゃんも誘った方がいいかしら』
的を狙ったおまけもついてくる
リツコはわたしが加持くんのことで
ここ数日落ち着かない状態だと気づいているのだ
全く彼女には適わないけれど
分かっていてくれる存在は心強いのも確かだった
いつもお見通しで鋭くて頭がいいリツコは
数少ないわたしの心の拠り所なのだ
それにしても今のわたしにはとにかく迷惑な誘いが続く
飲み会は大好きなんだけれど...ね
帰国後の加持くんからの直接アプローチも避け続け
頻繁に送られて来るメールにも一切目を通さずに
『あのバカ』と名前の付いたフォルダに投げ込んで終わり
さっさと削除すればいいのにそれも出来ず
わたしは整理出来ない気持ちを持て余していた
でも間違いなく加持くんの声だった
社交辞令の声も今みたいなプライベートの甘い声も...
加持くんの声はもうきっと記憶から消される事が無いだろう
どんなに忘れようとしてもあの声は
昔より低く通る声になったけれど
わたしの中から追い出す事が出来なかった物の1つだった
勇気を出して一瞬顔を確認したけれど目を合わす事も出来ない
それにしてもよくエレベーターで加持くんと乗り合わせる
待ち伏せでもされてるのではないかと思う位だ
2人っきりになることはそんなに多くはないけれど
...けど
この前もエレベーターで鉢合わせして
あんなこと...
なんでキスなんてしちゃったんだろう
いやあれは殆ど無理やりだったし
わたしの意志に反してだし
徹夜で勤務している最中だったし
決戦前で緊張気味だったし
ぐるぐると言い訳みたいな状況を並べてみても
あの時加持くんが言った
『君の唇は嫌と言ってなかったよ』
って言葉が頭から離れなかった
だいたいなんでキスなんかするのよ
いろんな女のコ引っ掛けてるんだろうから
面倒なあたしなんかわざわざ言い寄る必要も無いクセに
それともあたしにそんなに隙あった...のかな
思い出すだけで顔が赤くなりそうで
わたしは慌てて違うことを考えようとした
彼が帰国してからわたしは極力接する機会を避けていた
元カレ意識し過ぎだよってあちこちから言われ
会社の同期会とか大学の同窓会とか幹部の集まりとか
海外勤務の同期が帰ってくるとすぐ連絡網が回るせいもあって
遠慮なく飲み会の誘いが来る
『日本人って何時まで経ってもこういう繋がりを好むようね』
わたしは苦手だけど...とリツコは苦笑いする
この美しい友人もわたしと同じ様に飲み会には参加してなかった
『でも大人数は苦手だわ...ミサトとなら時間が合えば付き合うわよ』
わたしはそんな言葉に嬉しくなってしまうのだけれど
『その時はリョウちゃんも誘った方がいいかしら』
的を狙ったおまけもついてくる
リツコはわたしが加持くんのことで
ここ数日落ち着かない状態だと気づいているのだ
全く彼女には適わないけれど
分かっていてくれる存在は心強いのも確かだった
いつもお見通しで鋭くて頭がいいリツコは
数少ないわたしの心の拠り所なのだ
それにしても今のわたしにはとにかく迷惑な誘いが続く
飲み会は大好きなんだけれど...ね
帰国後の加持くんからの直接アプローチも避け続け
頻繁に送られて来るメールにも一切目を通さずに
『あのバカ』と名前の付いたフォルダに投げ込んで終わり
さっさと削除すればいいのにそれも出来ず
わたしは整理出来ない気持ちを持て余していた
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