ひっそりヲタなはなし。 えば熱復活中(ミサ加持限定)。
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「葛城さん動きませんね」
マヤはミサトの執務室が映されているモニターを随時チェックしていた
「そうね...ミサトも意地っ張りな所あるものね」
「どうせ買うんだから悩まないで注文すればいいのに」
先刻ミサトの執務室に隠しカメラを付けたリツコは
マヤと一緒にミサトが写っているモニターを覗き込み
映像の状態を確認して満足そうに頷く
しかしミサトはずっと硬直した様に動かなかった
モニターを見つめていたマヤが口を開いた
「センパイ...わたし分からないんですけれど...]
「あんなモノ欲しいものなんですか」
マヤは本当に不思議そうにリツコに訪ねる
リツコはそんなマヤを見ると
この潔癖性の部下はこの先恋愛出来るのかしらと苦笑する
抱き枕なんて確かに自分にも不必要なものなのだが
そしてあんなモノと言われてしまった加持と
手に入れようか悩んでいるミサトに少しだけ同情した
「そうね」
「マヤに好きな人が出来たらわかるんじゃないかしら」
するとマヤはリツコから顔を背けて真っ赤になった
「す、好きな人は...多分います」
リツコはそんな動揺するマヤが可笑しく
また愛おしく見えた
けれどあくまで冷静に答えた
「あら、そうなの...こんなに可愛いマヤに好かれる幸せ者は誰かしら」
リツコがマヤの肩に手を置くとマヤはビクっと背中を震わせた
「...先輩」
マヤがリツコの方へ真っ赤な顔を向けたその時
『ガッシャーン』
監視モニターから何かぶつかる音...というか壊れる音が聞こえた
リツコとマヤがモニターを覗き込むと
ミサトが自らのパソコンを床に投げつけていた
「せ、先輩」
「全くあのコは...」
リツコは眉間に手を当てため息をつく
「いえ、想定の範囲内よ...」
「でも」
一度深呼吸する
「始末書は書いてもらうわよ」
リツコは半ば呆れ顔でミサトの執務室に戻るべく
ミサトの暴れる様子が映されたモニターを
食い入る様に見つめるマヤがいる部屋を後にした
マヤはミサトの執務室が映されているモニターを随時チェックしていた
「そうね...ミサトも意地っ張りな所あるものね」
「どうせ買うんだから悩まないで注文すればいいのに」
先刻ミサトの執務室に隠しカメラを付けたリツコは
マヤと一緒にミサトが写っているモニターを覗き込み
映像の状態を確認して満足そうに頷く
しかしミサトはずっと硬直した様に動かなかった
モニターを見つめていたマヤが口を開いた
「センパイ...わたし分からないんですけれど...]
「あんなモノ欲しいものなんですか」
マヤは本当に不思議そうにリツコに訪ねる
リツコはそんなマヤを見ると
この潔癖性の部下はこの先恋愛出来るのかしらと苦笑する
抱き枕なんて確かに自分にも不必要なものなのだが
そしてあんなモノと言われてしまった加持と
手に入れようか悩んでいるミサトに少しだけ同情した
「そうね」
「マヤに好きな人が出来たらわかるんじゃないかしら」
するとマヤはリツコから顔を背けて真っ赤になった
「す、好きな人は...多分います」
リツコはそんな動揺するマヤが可笑しく
また愛おしく見えた
けれどあくまで冷静に答えた
「あら、そうなの...こんなに可愛いマヤに好かれる幸せ者は誰かしら」
リツコがマヤの肩に手を置くとマヤはビクっと背中を震わせた
「...先輩」
マヤがリツコの方へ真っ赤な顔を向けたその時
『ガッシャーン』
監視モニターから何かぶつかる音...というか壊れる音が聞こえた
リツコとマヤがモニターを覗き込むと
ミサトが自らのパソコンを床に投げつけていた
「せ、先輩」
「全くあのコは...」
リツコは眉間に手を当てため息をつく
「いえ、想定の範囲内よ...」
「でも」
一度深呼吸する
「始末書は書いてもらうわよ」
リツコは半ば呆れ顔でミサトの執務室に戻るべく
ミサトの暴れる様子が映されたモニターを
食い入る様に見つめるマヤがいる部屋を後にした
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「4725円ってあり得ないし...ってか誰が買うのよコレ」
パソコンを覗き込み吐き捨てる様に言う黒髪の美人
「でも買うんでしょ」
真横でやはりパソコンの画像を覗き込む金髪の美人
「そ、そんなワケないでしょ〜がっっっ」
黒髪さんはパソコンの画像を睨みつけた
「ま〜ゆっくりと考えたらいいわ」
金髪さんは黒髪さんににっこりと意味深げに笑い
彼女の部屋を出て行った
「...バッカみたい」
パソコンの画像を横目で見ながら
黒髪さんは少し顔を赤らめるのだった
その後黒髪さんがどうしたかは......秘密のハナシ
******************
コトブキヤさんやってくれましたね
どうしようかマジ悩んでますワタシ(苦笑)
パソコンを覗き込み吐き捨てる様に言う黒髪の美人
「でも買うんでしょ」
真横でやはりパソコンの画像を覗き込む金髪の美人
「そ、そんなワケないでしょ〜がっっっ」
黒髪さんはパソコンの画像を睨みつけた
「ま〜ゆっくりと考えたらいいわ」
金髪さんは黒髪さんににっこりと意味深げに笑い
彼女の部屋を出て行った
「...バッカみたい」
パソコンの画像を横目で見ながら
黒髪さんは少し顔を赤らめるのだった
その後黒髪さんがどうしたかは......秘密のハナシ
******************
コトブキヤさんやってくれましたね
どうしようかマジ悩んでますワタシ(苦笑)
ふと横に立つもう長い付き合いの友人であり上司を見つめた
両足は仁王立ちの様にしっかりと床に付き
腕を組み厳しく指示を出している
化粧気もなく表情はサングラスに隠れているが
きっと険しいに違いない
『とても小さくなった気がする』
元々細かった彼女の体は以前よりさらに華奢になった
真っ赤な艦長用のコートを身に纏ってもその細さを隠す事は出来ない
『わたしもかなり痩せている方だけれど...比べ物にならないわね』
良く飲み、良く食べ、良く動き、
喜怒哀楽もはっきりしていて分かり易い
彼女はとても快活で元気なコというのが第一印象
わたしにはない物を彼女は沢山持っていたし
そこに惹かれずにいられなかった
あまり他人に興味の無かったわたしが
いくらこの状況下とはいえ
彼女とはずっとこんなに一緒にいることになるとは思わなかった
彼女がわたしを名前で呼ばなくなったのは
いつからだっただろう
助けを請う人々、裏切り、逃亡、そしてNERVという名の敵
ここまでくるのに沢山の犠牲が出た
そして衛星軌道上に封印されている初号機、シンジくんとレイ...
それらを踏み台にしてわたし達はまだ生きている
それまで精神的に脆さのあった彼女はその体つきと同様に変わった
その体の何処から力が出ているのかと思う位に
痛々しいと感じる程厳しく冷静で落ち着き払っている
世界が人類の思う方向とは別に変化していく中で
いつしか心を閉ざして行った彼女は
逆に指揮官としての才能をさらに開いていったのだ
『リ〜ツコ』
困った事があれば甘えた声で言い寄ってきた彼女が懐かしい
昔は鬱陶しいと思った事さえあったのに
これからもまだまだこんな状態が続いていくのだろう
『支えていくだけね...それしか出来ない』
目の前のモニターで「Feindlicher Flugzeugangriff」の文字が光る
整備中だった艦橋に緊張感が走る
乗り越えなけなければならない試練にまた立ち向かうべく
わたしは艦長の指示を待った
両足は仁王立ちの様にしっかりと床に付き
腕を組み厳しく指示を出している
化粧気もなく表情はサングラスに隠れているが
きっと険しいに違いない
『とても小さくなった気がする』
元々細かった彼女の体は以前よりさらに華奢になった
真っ赤な艦長用のコートを身に纏ってもその細さを隠す事は出来ない
『わたしもかなり痩せている方だけれど...比べ物にならないわね』
良く飲み、良く食べ、良く動き、
喜怒哀楽もはっきりしていて分かり易い
彼女はとても快活で元気なコというのが第一印象
わたしにはない物を彼女は沢山持っていたし
そこに惹かれずにいられなかった
あまり他人に興味の無かったわたしが
いくらこの状況下とはいえ
彼女とはずっとこんなに一緒にいることになるとは思わなかった
彼女がわたしを名前で呼ばなくなったのは
いつからだっただろう
助けを請う人々、裏切り、逃亡、そしてNERVという名の敵
ここまでくるのに沢山の犠牲が出た
そして衛星軌道上に封印されている初号機、シンジくんとレイ...
それらを踏み台にしてわたし達はまだ生きている
それまで精神的に脆さのあった彼女はその体つきと同様に変わった
その体の何処から力が出ているのかと思う位に
痛々しいと感じる程厳しく冷静で落ち着き払っている
世界が人類の思う方向とは別に変化していく中で
いつしか心を閉ざして行った彼女は
逆に指揮官としての才能をさらに開いていったのだ
『リ〜ツコ』
困った事があれば甘えた声で言い寄ってきた彼女が懐かしい
昔は鬱陶しいと思った事さえあったのに
これからもまだまだこんな状態が続いていくのだろう
『支えていくだけね...それしか出来ない』
目の前のモニターで「Feindlicher Flugzeugangriff」の文字が光る
整備中だった艦橋に緊張感が走る
乗り越えなけなければならない試練にまた立ち向かうべく
わたしは艦長の指示を待った
「お姫様は今日もご機嫌斜めか」
加持くんの声で我に還った
わたしは慌てて怒ったふりをする
「何よその馬鹿にした言い方」
彼はニヤニヤしながらわたしの頭からつま先まで目を泳がせて言い放った
「それは葛城が俺のお姫様だからだろ」
相変わらずの軽い台詞に呆れるのだけれど悪い気がしない
この人ってどうして人を喜ばせる事が上手いのかしら
でも肯定する訳にも褒める訳にもいかなかった
「よくもまぁそんな台詞吐けるわね」
「まぁもっともあんたのお姫様はあちこちいらっしゃるんでしょうけれど」
自分でもイヤになる位可愛くない言葉しか返せない
それでも加持くんは笑顔を返してくれる
「つれないなぁ」
とつぶやきながら満面の笑み
このままではマズい
よく考えたら無視すればいいのに会話してるし
加持くんのペースに乗せられてしまいそう
...いやもうそうなのかも
とにかく突き放さなきゃと言葉を繋いだ
「だいたい何でいつもわたしが移動するルートにあんたがいる訳」
「特にエレベーターとか」
彼に比べてわたしは会話の誘導が下手だ
口をつく言葉がどれもこれも物語ってる
「気になるのかい」
加持くんが余裕たっぷりに返して来てわたしはさらに焦った
何か負けない様に言わなきゃと必死で出した言葉
「いえいいわ...そんなことどうでもいい」
「と、とにかくわたしの視界から消えてくれる」
「目障りなのよ」
うわ〜あたし言い過ぎだよ
「酷い言い方するなよ傷つくだろ」
でも加持くんはまだ笑っていて...
少し胸が痛む
憎まれ口叩いてるのは誰のせいだと思ってるのよ
あんたがちょっかいかけて来なければ
あたしはもう少しだけマシな人間でいられるのに
なんだか泣きたくなってくる
もちろんそんなこと自分自身が許さないけれど
そして
『何よ...本当に傷ついているの』
『加持くんなんて自分のことしか考えてないくせに』
と口にしてしまったと思った
加持くんの表情が曇る
まるで子供が傷ついた様な顔にわたしは戸惑った
それでも加持くんのペースに巻き込まれてはいけないような気がして
とにかく喋り続けようとした
「だいたい何でいつもわたしが移動するルートにあんたがい...」
しまった
またおんなじこと言っちゃった
ずっと焦って言葉でごまかし続けるわたしには全く余裕がないのだ
「...いい加減黙れよ」
加持くんの声が少しだけ怒っている
声の方に視線を送るとわたしを真っ直ぐ見つめていた
その視線はわたしを捕らえて離さない
目を逸らすことが出来ない程に真剣な瞳で
何か言いたげな顔
でも何も言わない
けれど痛い位の視線がわたしの言葉を奪った
動揺して心臓が早鐘を打っている
唯一のごまかす方法さえ彼にフリーズされ
わたしは戸惑いながら加持くんを見つめるしかなかった
そして長い沈黙
やがてエレベーターが止まった
加持くんは社交辞令の様に優しく笑いかけ
わたしの頭にポンっと手をひとつ置いて
そのまま無言で出ていった
ふっと加持くんが吸っている煙草の匂いだけが残る
銘柄が分かってしまう
そして自分がとても傷ついている事に気づく
...彼はわたしにはあんな笑い方をしない
わたしの知らない加持くんを見たようで
意地を張り通したことをほんの少しだけ後悔した
箱の中にかすかに残る彼の気配は
別れてからもずっとわたしの心の奥底に残っている
彼の存在と重なっているようで
今度こそ独りぼっちになったエレベーターの中
ふと足元を見ると似合っていない白いパンプスが目に入る
そういえばあの時...8年振りにキスをした時もこのパンプスを履いてた
なんでまた履いているんだろう
わたしは加持くんにまた触れて欲しかったのだろうか
自分でもびっくりする様な理由が浮かんで
無理やり頭の中で否定する
違う違う
大人に見られらかっただけだもん
子供染みた言い訳を何度も何度も反芻して自分を落ち着かせた
エレベーターが開く
そこからはわたしの戦場
箱の中に残る想いを振り払うようにわたしは外へ出た
加持くんの声で我に還った
わたしは慌てて怒ったふりをする
「何よその馬鹿にした言い方」
彼はニヤニヤしながらわたしの頭からつま先まで目を泳がせて言い放った
「それは葛城が俺のお姫様だからだろ」
相変わらずの軽い台詞に呆れるのだけれど悪い気がしない
この人ってどうして人を喜ばせる事が上手いのかしら
でも肯定する訳にも褒める訳にもいかなかった
「よくもまぁそんな台詞吐けるわね」
「まぁもっともあんたのお姫様はあちこちいらっしゃるんでしょうけれど」
自分でもイヤになる位可愛くない言葉しか返せない
それでも加持くんは笑顔を返してくれる
「つれないなぁ」
とつぶやきながら満面の笑み
このままではマズい
よく考えたら無視すればいいのに会話してるし
加持くんのペースに乗せられてしまいそう
...いやもうそうなのかも
とにかく突き放さなきゃと言葉を繋いだ
「だいたい何でいつもわたしが移動するルートにあんたがいる訳」
「特にエレベーターとか」
彼に比べてわたしは会話の誘導が下手だ
口をつく言葉がどれもこれも物語ってる
「気になるのかい」
加持くんが余裕たっぷりに返して来てわたしはさらに焦った
何か負けない様に言わなきゃと必死で出した言葉
「いえいいわ...そんなことどうでもいい」
「と、とにかくわたしの視界から消えてくれる」
「目障りなのよ」
うわ〜あたし言い過ぎだよ
「酷い言い方するなよ傷つくだろ」
でも加持くんはまだ笑っていて...
少し胸が痛む
憎まれ口叩いてるのは誰のせいだと思ってるのよ
あんたがちょっかいかけて来なければ
あたしはもう少しだけマシな人間でいられるのに
なんだか泣きたくなってくる
もちろんそんなこと自分自身が許さないけれど
そして
『何よ...本当に傷ついているの』
『加持くんなんて自分のことしか考えてないくせに』
と口にしてしまったと思った
加持くんの表情が曇る
まるで子供が傷ついた様な顔にわたしは戸惑った
それでも加持くんのペースに巻き込まれてはいけないような気がして
とにかく喋り続けようとした
「だいたい何でいつもわたしが移動するルートにあんたがい...」
しまった
またおんなじこと言っちゃった
ずっと焦って言葉でごまかし続けるわたしには全く余裕がないのだ
「...いい加減黙れよ」
加持くんの声が少しだけ怒っている
声の方に視線を送るとわたしを真っ直ぐ見つめていた
その視線はわたしを捕らえて離さない
目を逸らすことが出来ない程に真剣な瞳で
何か言いたげな顔
でも何も言わない
けれど痛い位の視線がわたしの言葉を奪った
動揺して心臓が早鐘を打っている
唯一のごまかす方法さえ彼にフリーズされ
わたしは戸惑いながら加持くんを見つめるしかなかった
そして長い沈黙
やがてエレベーターが止まった
加持くんは社交辞令の様に優しく笑いかけ
わたしの頭にポンっと手をひとつ置いて
そのまま無言で出ていった
ふっと加持くんが吸っている煙草の匂いだけが残る
銘柄が分かってしまう
そして自分がとても傷ついている事に気づく
...彼はわたしにはあんな笑い方をしない
わたしの知らない加持くんを見たようで
意地を張り通したことをほんの少しだけ後悔した
箱の中にかすかに残る彼の気配は
別れてからもずっとわたしの心の奥底に残っている
彼の存在と重なっているようで
今度こそ独りぼっちになったエレベーターの中
ふと足元を見ると似合っていない白いパンプスが目に入る
そういえばあの時...8年振りにキスをした時もこのパンプスを履いてた
なんでまた履いているんだろう
わたしは加持くんにまた触れて欲しかったのだろうか
自分でもびっくりする様な理由が浮かんで
無理やり頭の中で否定する
違う違う
大人に見られらかっただけだもん
子供染みた言い訳を何度も何度も反芻して自分を落ち着かせた
エレベーターが開く
そこからはわたしの戦場
箱の中に残る想いを振り払うようにわたしは外へ出た
返事が出来ない
でも間違いなく加持くんの声だった
社交辞令の声も今みたいなプライベートの甘い声も...
加持くんの声はもうきっと記憶から消される事が無いだろう
どんなに忘れようとしてもあの声は
昔より低く通る声になったけれど
わたしの中から追い出す事が出来なかった物の1つだった
勇気を出して一瞬顔を確認したけれど目を合わす事も出来ない
それにしてもよくエレベーターで加持くんと乗り合わせる
待ち伏せでもされてるのではないかと思う位だ
2人っきりになることはそんなに多くはないけれど
...けど
この前もエレベーターで鉢合わせして
あんなこと...
なんでキスなんてしちゃったんだろう
いやあれは殆ど無理やりだったし
わたしの意志に反してだし
徹夜で勤務している最中だったし
決戦前で緊張気味だったし
ぐるぐると言い訳みたいな状況を並べてみても
あの時加持くんが言った
『君の唇は嫌と言ってなかったよ』
って言葉が頭から離れなかった
だいたいなんでキスなんかするのよ
いろんな女のコ引っ掛けてるんだろうから
面倒なあたしなんかわざわざ言い寄る必要も無いクセに
それともあたしにそんなに隙あった...のかな
思い出すだけで顔が赤くなりそうで
わたしは慌てて違うことを考えようとした
彼が帰国してからわたしは極力接する機会を避けていた
元カレ意識し過ぎだよってあちこちから言われ
会社の同期会とか大学の同窓会とか幹部の集まりとか
海外勤務の同期が帰ってくるとすぐ連絡網が回るせいもあって
遠慮なく飲み会の誘いが来る
『日本人って何時まで経ってもこういう繋がりを好むようね』
わたしは苦手だけど...とリツコは苦笑いする
この美しい友人もわたしと同じ様に飲み会には参加してなかった
『でも大人数は苦手だわ...ミサトとなら時間が合えば付き合うわよ』
わたしはそんな言葉に嬉しくなってしまうのだけれど
『その時はリョウちゃんも誘った方がいいかしら』
的を狙ったおまけもついてくる
リツコはわたしが加持くんのことで
ここ数日落ち着かない状態だと気づいているのだ
全く彼女には適わないけれど
分かっていてくれる存在は心強いのも確かだった
いつもお見通しで鋭くて頭がいいリツコは
数少ないわたしの心の拠り所なのだ
それにしても今のわたしにはとにかく迷惑な誘いが続く
飲み会は大好きなんだけれど...ね
帰国後の加持くんからの直接アプローチも避け続け
頻繁に送られて来るメールにも一切目を通さずに
『あのバカ』と名前の付いたフォルダに投げ込んで終わり
さっさと削除すればいいのにそれも出来ず
わたしは整理出来ない気持ちを持て余していた
でも間違いなく加持くんの声だった
社交辞令の声も今みたいなプライベートの甘い声も...
加持くんの声はもうきっと記憶から消される事が無いだろう
どんなに忘れようとしてもあの声は
昔より低く通る声になったけれど
わたしの中から追い出す事が出来なかった物の1つだった
勇気を出して一瞬顔を確認したけれど目を合わす事も出来ない
それにしてもよくエレベーターで加持くんと乗り合わせる
待ち伏せでもされてるのではないかと思う位だ
2人っきりになることはそんなに多くはないけれど
...けど
この前もエレベーターで鉢合わせして
あんなこと...
なんでキスなんてしちゃったんだろう
いやあれは殆ど無理やりだったし
わたしの意志に反してだし
徹夜で勤務している最中だったし
決戦前で緊張気味だったし
ぐるぐると言い訳みたいな状況を並べてみても
あの時加持くんが言った
『君の唇は嫌と言ってなかったよ』
って言葉が頭から離れなかった
だいたいなんでキスなんかするのよ
いろんな女のコ引っ掛けてるんだろうから
面倒なあたしなんかわざわざ言い寄る必要も無いクセに
それともあたしにそんなに隙あった...のかな
思い出すだけで顔が赤くなりそうで
わたしは慌てて違うことを考えようとした
彼が帰国してからわたしは極力接する機会を避けていた
元カレ意識し過ぎだよってあちこちから言われ
会社の同期会とか大学の同窓会とか幹部の集まりとか
海外勤務の同期が帰ってくるとすぐ連絡網が回るせいもあって
遠慮なく飲み会の誘いが来る
『日本人って何時まで経ってもこういう繋がりを好むようね』
わたしは苦手だけど...とリツコは苦笑いする
この美しい友人もわたしと同じ様に飲み会には参加してなかった
『でも大人数は苦手だわ...ミサトとなら時間が合えば付き合うわよ』
わたしはそんな言葉に嬉しくなってしまうのだけれど
『その時はリョウちゃんも誘った方がいいかしら』
的を狙ったおまけもついてくる
リツコはわたしが加持くんのことで
ここ数日落ち着かない状態だと気づいているのだ
全く彼女には適わないけれど
分かっていてくれる存在は心強いのも確かだった
いつもお見通しで鋭くて頭がいいリツコは
数少ないわたしの心の拠り所なのだ
それにしても今のわたしにはとにかく迷惑な誘いが続く
飲み会は大好きなんだけれど...ね
帰国後の加持くんからの直接アプローチも避け続け
頻繁に送られて来るメールにも一切目を通さずに
『あのバカ』と名前の付いたフォルダに投げ込んで終わり
さっさと削除すればいいのにそれも出来ず
わたしは整理出来ない気持ちを持て余していた